概要
AIScopeではcubeファイルの可視化において断面を3つまで設定できます。 断面をセットすることにより、任意の面で物質を切り取って内部の様子を見ることが出来ます。
断面の有効化
断面を有効にするには、cubeファイルを可視化した状態で、次の操作を行います。
- 1つ目の断面を有効にするにはキーボードの1キーを押してください。 2つ目、3つ目の断面を有効にするには、2キー、3キーをを押してください。
- 断面を移動するには、目的の断面の番号に対応したキー(1キー~3キー)を押したまま、マウスホーイルをスクロールしてください。断面垂直方向に移動します。
- 断面を回転するには、目的の断面の番号に対応したキー(1キー~3キー)を押したまま、回転させたい方向に画面をマウスドラッグしてください。
- 断面を消したい(無効化したい)ときには、Shiftキーを押しながら目的の断面の番号に対応したキー(1キー~3キー)を押してください。
複数の断面利用時の切り取り方の変更
また、断面を複数使用する場合には、切り口に対して、どのように物体を残すのかで、見え方が変わります。 断面の枚数が最大3つまでであることから、物体の切り取り方も4つのモードがあります。 「メニュー」→「field」→「Cross section mode」で設定して、目的の可視化表現を探ってみてください。
設定ファイル
cubeファイルの可視化で色付けが有効な値の範囲や、半透明度の調整をするには、setting.iniにおいて[VISUAL]の項目の次の値を調整してください。 設定値を反映させるにはアプリを再起動してください。
[WINDOW] 項目
変数名 | 設定フォーマット | 説明 |
---|---|---|
FieldRangeMin | 浮動小数点 | 密度場の値がFieldRangeMin以上のとき可視化します。FieldRangeMinは下限であり、密度値がこの値以下の場所では透明になります。 |
FieldRangeMax | 浮動小数点 | FieldRangeMaxは上限(最大値)であり、密度値がこの値以上であっても、最大値と同じものとして描かれます。 |
FieldAlphaMin | 浮動小数点 | 密度場の値がFieldAlphaMinからFieldAlphaMaxにかけて可視化の不透明度が0から1になるように設定します。密度場の値がFieldAlphaMin以下のときに不透明度が0(完全透明)になります。FieldAlphaMinの値をFieldRangeMinよりも小さく設定することで、可視化範囲の下限(FieldRangeMin)の場所でも明瞭に映る様になります。 |
FieldAlphaMax | 浮動小数点 | 密度場の値がFieldAlphaMax以下のときに不透明度が1(完全不透明)になります。FieldAlphaMaxの値をFieldRangeMaxよりも小さく設定すると、全体的に不透明度が高くなります。一方でFieldRangeMaxよりも大きく設定すると、全体的に透けて見えるようになります。 |