Conference Impression
このページは、三浦が参加した会議で受けた印象を書き留めておくためのものです。
ただの感想文(あるいは愚痴)です。しかも、会議が終わってからしばらくしてか
ら書いているものが多く、印象が薄くなっています。もしこのページを訪れる人が
いましたら、(そんな人はめったにいないと確信しておりますが)、そのつもりで
読んでいただくよう、お願いします。
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22nd IAEA Fusion Energy Conference, "Celebrating fifty years of fusion"
(13-18 October 2008, Geneva, Switzerland)
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Joint Varenna-Lausanne International Workshop (Varenna, Italy, August 2006)
- 招待講演。
- 講演内容の構成は、Gyrokinetic/異常輸送の話題が4割、α粒子などについて3割。
MHD/2流体の話題は1割もなく、古典的な1流体MHDは「終わった問題」という印象
を受けましたが、帰国後に同僚に聞いたところでは、今年は特にMHDの発表が少な
かったとのことです。
- 質問がろくに聞き取れず、座長のNueherenberg先生に全て(わかり易い言葉で)通訳
してもらう羽目になりました。英語能力の未熟さをあらためて感じました。
- Lausanneの若い研究者が数多く参加、世代交代が進みつつある事を感じさせました。
- 発表日の未明に体調を崩し、大変つらい目にあいました。食中りかと思われます。
- Innovative Confinement
Concepts Workshop (Austin, Texas, U.S.A., February 2006)
- 発表無し、聴講のみの参加でした。
- 1998年にもこのワークショップに参加しました。当時は壁を伝う液体金属の流れなど
の発表が新鮮に見えたのですが、今回は目新しさを感じさせる発表がなかったのが残念。
どちらかというと、普通の炉心プラズマのワークショップになってしまったように思えます。
- NIMRODチームの発表が非常に多数見受けられ、NIMRODコードがアメリカの核融合分野で
定着している事をうかがわせます。
- 郊外のホテルで開催されたため、バスで行きました。帰りのバスを間違えてしまい、危う
くとんでもないところに行き着くところでした。無事に帰着できたのは、同行した学振研究
員のO氏のお陰です。
- 15th
International Stellarator Workshop (Madrid, Spain, October 2005)
- この会議には初参加だったのですが、招待講演ということで発表させていただきました。それほど大きくない会議室で良く見知った研究者
同士の専門的な会議、という印象でした。
- 発表後の質疑応答の際、少し頓珍漢な答え方をしてしまいましたが、概ね無事終了のつもりです。
- ステラレータ関係者にとって最も大きな国際会議と認識していますが、シミュレーション屋さんがほとんどいないのが残念でした。
- バンケットが夜9時から始まり11時過ぎまで。翌日午前に発表だったのがとても辛かったです。
- スペインを楽しむどころか、極度に乾燥した空気のためか、着いた翌日から体調を崩しました。何とか寝込まずに最後まで持ちこたえまし
たが、同僚諸氏にもご心配・ご迷惑をおかけしました。
- 19th
ICNSP& 7th APPTC(Nara, Japan, July 2005)
- 主催側でした。
- 会議自体はどうにか無事終了(と思う)とは言え、舞台裏では直前まで様々なトラブルが発生、綱渡り状態でした。
- 次から次へと仕事が溢れ出し、それをひたすら若い助手の方々へ割り振る
形になってしまいました。ある程度はやむを得なかったとしても、もう少しやりようがあったのではないかと自分でも思います。仕事の捌き方がこなれていな
い。
- 奈良県新公会堂での開催ということで、当地のコンベンションビューロー様には大変お世話になりました。
- この会議の準備のため、研究はかなり停滞。実際、昨年のIAEA(下欄参照)の発表後には内容を更に発展させた論文を書くつもりだっ
たのに、その作業がテンポ良く進み
だしたのは、この会議が終わってから。半年くらいは満足に研究が出来なかった、という印象。
- FEC2004
(Villamoura, Portugal, November 2004)
- 初めての参加です。一個人として参加する国際会議ではなく、選考会を経て発表が決まる、研究所あるいは国代表的な雰囲気のある国際会
議でした。
- 国際会議に限らず学会・研究会では普通、時間厳守を求められるものですが、この会議は特に厳しく、規定時間が経過した後は次の発表者
のために画面が切り替わってしまいます。(基本的に講演者はパワーポイントかPDFを使用する事が求められました。)
- 会議の最終日には、各分野の代表的な研究者(だと思う)が、それぞれの担当分野のまとめを行います。ここで大きく取り上げらるか否か
が、その発表が世界的に認められるかどうかの分岐点になるのかもしれません。
- ポルトガルは遠かった...
- ETC10 (Trondheim, Norway,
June 2004)
- 前回(ETC9)はポスター発表でしたが、今回は口頭発表でした。
- 準備不足がたたったのか、発表の途中で手順が狂い、最後まで調子を取り戻せなかったのが心残りです。しかし、聴衆の反応が無かった原
因はプレゼンテーションの拙さではなく、内容の未熟さだったのでしょう。
- 次回(ETC11)は3年後です。このままだとTSFP5と重なる可能性もあります。TSFP5がいつになるか、要注目。
- TSFP-3 (Sendai, Japan, June 2003)
- 間が空いてしまったので、記憶が定かではありません。
- バンケットの用意など、大変だったろうと思いました。関係者の皆様、ご苦労さまでした。
- この会議で発表した内容は、Jurnal of Turbulence に出版されました。
- Symposium
"Dynamics and
statistics of coherent structures in turbulence",
- 科研費・特定領域のテーマ「要素渦」に関する国際シンポジウムです。私は主催者(木田先生)の下でお手伝いしていました。皆さんご苦
労様でした。(特に高橋@電通大さん、ご苦労様。
- IUTAM Symposium on Reynolds number scaling in turbulent flow
(Princeton, USA, Sep., 2002)
- 最終日の一番最後にポスターフラッシュがあるといのは... CCP2002でもそうでしたが、もう少し、プログラムに配慮が欲し
かった。.
- 壁乱流の冪則と指数則のどちらを信じるか、どこか神学論争に似た会議でした。
- CCP2002 (San Diego, U.S.)
- 前回のCCP2001(Aachen,
Germany)に続いての参加ですが、前回に比べて規模が1/2から1/3近くまで小さくなっていたのに驚きました。ヨーロッパでの開催とアメリカでの
開催の差でしょうか?
- 主にN. Zabusky, R. Krasny とお話をしてきました。Krasny
さんは最近、物質面の3次元シミュレーションをしているようです。
- 規模が小さくなったのが幸いしたのか、計算物理に関するさまざまな話題の招待講演が程よく散らばっていて、勉強になりました。しか
し、一般講演のプログラムについては疑問も。パラレルセッションの一つ(流体・粉体セッション)で粉体のダイナミクスを、ほぼ同時に物性系のセッションで
粉体乱流の講演を行っていました。素粒子系は素粒子系で最終日に集中していたので、聞きたくても聞けない講演があって残念に思った参加者もいるかと思いま
す。
- ETC-9 (Southampton, U.K., July 2-5, 2002)
- 一般的な感想。講演内容がかなり理学よりであるという感想を、現地で知り合いになった方から聞きました。私には工学寄りのトピックが
多いように思えていましたが、前年のTSFP-2(Stockholm,
Sweden)と比較すると、なるほど、理学寄りの基礎的な話題が多いと納得しました。
- 圧縮性乱流について。ETC-8では圧縮性乱流の話題も多かったらしいのですが、今回は激減していました。2年経つと、研究の流れも
ずいぶんと変遷するものらしいです。
- ポスターセッションについて。全参加者のポスターを、会議の全期間を通じて貼っておけたのは良かったのですが、ポスタープレゼンテー
ションの時間=昼食時間だったので、皆さん食事に集中していました。もちろん、ポスタープレゼンターも。
- 会議の開催案内について。Southampton Univ.
で開催するという情報以外、Web上の会議案内には何も記載がありませんでした。同じ会議に参加した同僚が大学寮を宿泊先に選んだのですが(私は市内のホ
テル)、彼宛に大学寮に至るまでの地図が送付され、その地図の中に会議場の記載を発見。私はこの地図を頼りに会議場に無事たどり着くことができたのです
が、現地では「会議場はどこだ」と迷っている人(複数)に会いました。会議開催通知には「詳細はWeb上で...」と書いてあったのに。もう少し親切に案
内をだしてほしかったと思います。