平成8年から10年まで、核融合研非常勤研究員・名大非常勤講師として、飯吉厚夫核融合研所長(現、中部大学学長)が進める「熱電半導体を使った核融合におけるエネルギー変換の基礎研究」プロジェクトに参加した。磁気効果を用いると、熱-電気エネルギー変換効率が大きくなる可能性を理論(シミュレーション)により明確にした。また、候補材料選定指針ための理論的なモデルを提唱した。
本研究で構築した2バンドモデルを確認すべく、現在、新エネルギー・産業技術総合開発機構のプロジェクトとして研究が進められている。
具体的には、電子・ホールの磁場中ボルツマン方程式(2バンドモデル)を用いて輸送係数を求め、測定で得られたInSb, Geなどと比較し、モデルの妥当性を示した。