平成10年より、近接場光学顕微鏡ファイバプローブ構造最適化のために時間領域差分(FDTD)シミュレーションを行った。本研究により、経験によって行われていたプローブ構造設計が、見通しよく行われるようになった。
FDTDでは、ファイバプローブ3次元形状を計算機上でメッシュに切る。そして、メッシュ上での電場・磁場の時間発展を、差分化したマクスウェル方程式を用いて計算した (図3参照)。この計算結果(例えば、空間分解能)は、実験データをよく再現しており、開発したシミュレーションコードは、ファイバプローブ形状設計に現在使われている。