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Student Award 受賞
SNA+MC2010(Joint International Conference on Supercomputing in Nuclear Applications + Monte Carlo 2010)で、大学院生の斎藤誠紀さんがStudent Awardを受賞しました。
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- 受賞日付: 2010年10月20日
- 発表題目:
「How To Combine Binary Collision Approximation and Multi-Body Potential for Molecular Dynamics」
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- 内容:
プラズマ壁相互作用の解明のため、サブマイクロメートルスケールの材料を扱える新しいシミュレーション技法を開発した。我々の研究室では分子動力学法(MD)を用いてプラズマ壁相互作用、特に炭素材ダイバータと水素プラズマの相互作用を解明してきた。MD法はプラズマ壁相互作用の解明のための有力なシミュレーション技法のひとつであるが、計算時間の問題からナノメートル・ナノ秒程度の比較的小さな系に適用される。LHDのダイバータ板は多結晶グラファイトである。このため、ダイバータ板へのトリチウム蓄積挙動などを調べるためには粒界の影響を無視することができない。そこで多結晶グラファイトの構造を取り入れたサブマイクロメートルスケールの大きな系を扱うシミュレーションが必要になる。我々の研究室ではMD法を二体衝突近似モデルを用いたシミュレーションコードの一つであるAC∀Tコードと結合することで、サブマイクロメートルの材料を扱うシミュレーションに成功した。
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- 参考文献:
A. Takayama, S. Saito, A. M. Ito, T. Kenmotsu and H. Nakamura:
"Extension of Binary-Collision-Approximation-Based Simulation Applicable to any Structured Target Material",
to be published in Jpn. J. Appl. Phys. (2011).
S. Saito, A. M. Ito, A. Takayama, T. Kenmotsu and H. Nakamura:
"Hybrid Simulation between Molecular Dynamics and Binary Collision Approximation Codes for Hydrogen injection into Carbon Materials",
submitted to J. Nucl. Mater.
S. Saito, A. Takayama, A. M. Ito, T. Kenmotsu and H. Nakamura:
"How To Combine Binary Collision Approximation and Multi-Body Potential for Molecular Dynamics",
submitted to Progress in Nuclear Science and Technology.
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