自然科学研究機構 核融合科学研究所
ヘリカル研究部 基礎物理シミュレーション研究系

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ベストプレゼンテーション賞 ベストポスター賞 受賞

名古屋大学大学院工学研究科エネルギー理工学専攻中間発表会で、大学院生の斎藤誠紀さんがベストプレゼンテーション賞 ベストポスター賞を受賞しました
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  • 受賞日付: 2010年9月21日
  • 発表題目:
    「分子動力学法によるグラフェン―水素原子反応」
  • 内容:
    分子動力学法を用いてプラズマ壁相互作用、特に炭素材ダイバータと水素プラズマの相互作用を解明した。LHDのダイバータ板には多結晶グラファイトが用いられている。多結晶グラファイトは複数の単結晶グラファイトから構成されるが、その結晶軸は乱雑な方向を向いている。さらに単結晶グラファイトは複数枚のグラフェンが層状に連なった構造を持つ。このため、ダイバータ版に垂直に入射した水素プラズマは各グラフェンに対して斜めに入射する事になる。そこで、本研究ではグラフェンに水素原子を入射し、その入射角度を変化させ、反射・貫通・吸着の各反応率の変化とその物理機構を明らかにした。
  • 参考文献:
    Seiki Saito, Atsushi Ito and Hiroaki Nakamura:
    "Incident angle dependence of reactions between graphene and hydrogen atom by molecular dynamics simulation",
    Plasma and Fusion Research Special Issue, Accepted for Publication (2010).


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