自然科学研究機構 核融合科学研究所
ヘリカル研究部 基礎物理シミュレーション研究系

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プラズマ核融合学会 若手学会発表賞受賞

大学院生の斎藤誠紀さんが、日本シミュレーション学会で 奨励賞を受賞しました。


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  • 受賞日付: 2013年7月24日
     
  • 講演題目:
    「Finite Temperature Effect on Structural Changes of Single Crystaline Graphite under Plasma Irradiation」
     
  • 内容:
    二体衝突近似法 [1] および、分子動力学法 [2, 3] と二体衝突近似法のハイブリッドシミュレーション [4, 5] を用いて、水素原子を単結晶グラファイトに照射するシミュレーションを行ってきた [6, 7]。その結果、結晶構造をもつ材料に原子を照射する場合、チャネリングとよばれる現象が生じることを確認した。結晶構造に対応した特定の入射角で入射し た原子は、チャネリングの効果によって材料奥深くまで到達する。チャネリングによって原子が材料奥深くまで到達するとき、その侵入長は材料温度に強く依存する。なぜなら、材料原子の熱振動によりチャネリン グ経路から入射原子が叩き出されるためである。そこで本研究 [8] では、二体衝突近似コードの一つであるAC∀Tコードを改良し、原子の熱振動を扱えるようにした。そして、単結晶グラファイトに水素原子を照射するシミュ レーションを行い、侵入長の材料温度依存性を詳細に調べた。



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