自然科学研究機構 核融合科学研究所
ヘリカル研究部 基礎物理シミュレーション研究系

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一般社団法人レーザー学会業績賞 論文賞(解説部門)受賞

坂上仁志教授が、第40回一般社団法人レーザー学会業績賞 論文賞(解説部門)を受賞しました。


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  • 受賞日付: 2016年5月31日
     
  • 発表題目:
    「フェムト秒レーザーアブレーションにより固体表面に自己組織的に形成するナノ周期構造」
     
  • 内容:
    固体表面に直線偏光のフェムト秒レーザーを照射すると,レーザーの偏光面に垂直または平行な方向に周期的なナノ構造が自己組織的に形成される.レーザーアブレーションが起こる閾値をわずかに超えるフルーエンスでは,周期構造の間隔はレーザー波長より短い.この周期間隔はレーザーのフルーエンスや波長に依存して決まり,パラメトリック崩壊過程,双方向励起表面プラズマ波,表面プラズモンポラリトンの励起や第2高調波発生等のモデルを用いて現象の説明が試みられている.しかしながら,周期的なナノ構造の形成過程は,まだ物理的に不明なことが多く,その解明が望まれている.ここでは,フェムト秒レーザーにより固体表面に形成されるナノ周期構造を概観し,提案されている物理モデルの概要を述べる.
参考文献:
レーザー研究,第43巻第11号pp.745-751.
The Review of Laser Engineering, Vol.43, No.11, pp.745-751.


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